ロードバイクホイールのディープリムとは?メリット・デメリット・おすすめ商品を! | アフログ

ロードバイクホイールのディープリムとは?メリット・デメリット・おすすめ商品を!

ロードバイクのパーツの中でも憧れを抱く人が多いのが「ディープリムホイール」です。

リムハイトの高いカッコいいフォルムは、装着するだけでロードバイクのグレードを数段上にしてくれるでしょう。

しかし、「見た目がカッコいい」以外にディープリムホイールを使う上で意識すべきポイントが何なのか気になりますよね。

そこで今回はディープリムホイールのメリットやデメリット、おすすめ商品について解説していきます。

1.ディープリムホイールとは?

「ディープリムホイール」とは、ホイールのリムハイトが高いものを指す言葉です。

それに対して、一般的なロードバイクのホイールはリムハイトが低く「ロープロホイール」とも呼ばれています。

リムハイトの基準は明確ではありませんが、一般的にリムハイトが50mm以上のものがディープリムホイールと呼ばれています。

プロのレースで使用される場面をよく見かけると思いますし、上級者っぽいロードバイク乗りが使っているのをよく見るかもしれません。

横から見た時の存在感が際立っており、ディープリムホイールに替えるだけでロードバイクの雰囲気をガラッと変えることができます。

2.ディープリムホイールのメリット

ディープリムホイールのメリットとしては以下の3点が挙げられます。

  1. 空気抵抗を軽減して高速巡航を維持しやすくする
  2. ホイールの剛性が高くパワーロスが防げる
  3. やっぱり見た目がかっこいい

それでは、1つずつ詳しく見ていきましょう。

①空気抵抗を軽減して高速巡航を維持しやすくする

ディープリムホイール最大のメリットは、高速巡航時の空気抵抗を軽減してくれる点にあります。

自転車で走る上でかかる抵抗の80%以上は空気抵抗と言われており、高速域に入るほどその割合も大きくなります。

リムハイトが高いと、走行時に受ける空気の流れを整える効果が得られ、抵抗を小さくすることができます。

平地を30km/h以上のスピードで巡航する方にとって、空気抵抗の軽減は非常に大きなメリットといえるでしょう。

また、リムハイトが高い分、リム外周部の重量が重くなるため、巡航時には慣性の法則が働いて速度を維持しやすくなります。

②ホイールの剛性が高くパワーロスが防げる

ディープリムホイールは、リムが分厚く設計されている分、剛性を高めることができるため、パワーロスを少なくすることができます。

剛性が高いとペダルに力を加えた際に、ホイールがたわまないので、パワーを逃すことなく推進力に換えてくれるでしょう。

③やっぱり見た目がかっこいい

これについては誰もが納得することでもありますが、やはりディープリムホイールは見た目がかっこいいです。

装着するだけでロードバイクの雰囲気をガラッと変えることができますし、一気にレース仕様なカッコいいデザインに仕上げることができます。

メリット・デメリット抜きにして見た目だけでディープリムホイールにする人もいるほどです。

3.ディープリムホイールのデメリット

ディープリムホイールのデメリットとしては以下の2点が挙げられます。

  1. 横風の影響を受けやすい
  2. ホイール重量は重くなりがち
  3. ポダリング・ロングライド派やヒルクライムには不向き

それでは、1つずつ詳しく見ていきましょう。

①横風の影響を受けやすい

ディープリムホイールは、前からの空気抵抗を軽減するメリットはあるものの、横から見ると面積が広くなるため、横風の影響を受けやすくなります。

横風の強い日や突風に当たるとハンドリングが難しくなる可能性もあるでしょう。

もちろん最近のディープリムホイールは横風の影響を最小限に抑える設計をしているため、横風を受けても難なく持ち堪えることはできます。

それでも影響自体はあるので、交通量の多い場所を走る際には注意が必要ですし、ハンドリングに自信がない方は使用を控えた方がいいでしょう。

②ホイール重量は重くなりがち

ディープリムホイールには主にカーボンが使われているものの、リムハイトが高いため重量も重たくなってしまいます。

ホイールの重量が重たいとヒルクライムで不利に働いてしまいますし、ディープリムホイールではリム周辺部が重たいため踏み出しや加速が重たくなります。

ストップ&ゴーの多い街中だと、ディープリムホイールがかえって邪魔になりかねません。

③ポダリング・ロングライド派やヒルクライムには不向き

ディープリムホイールは総じて剛性が高い傾向にありますし、高速巡航時にメリットを発揮するため、ポダリングを楽しむ方やロングライド派の方には向いていないでしょう。

こういった方には、リムハイトが低く、振動吸収性に優れたホイールを使った方が疲労を軽減できるのでおすすめです。

また、ディープリムホイールは重量も重たくなってしまうため、ヒルクライムには不向きです。

自分のスタイルや目的に合わせて、ディープリムホイールを使うかどうかを決めてみてください。

4.ディープリムホイールはどんな人におすすめ?

ディープリムホイールがおすすめなのは主に以下のような人です。

  • レースに出場する人
  • 平地をガシガシ走るのが好きな人
  • パワーのある人

ディープリムホイールは基本的に高速巡航をする方に向いているホイールです。

レースに出場するような方や平地を高速域で巡航する方、自分のパワーに負けない剛性を持ったホイールを求める方などであれば、ホイールの性能を最大限引き出すことができるでしょう。

それに対して、ゆったりと走りたい方や20~25km/h程度でロングライドを楽しむ方にとっては、見た目以上のメリットはあまりなく、かえって足枷になってしまうので注意してください。

5.ディープリムホイールのおすすめ5選

ここからはディープリムホイールのおすすめ商品を紹介していきます。

今回ご紹介するのは以下の5つです。

  1. フルクラム スピード 55C
  2. カンパニョーロ ボーラワン 50
  3. マヴィック コスミックSLR 65
  4. ボントレガー アイオロス エリート 50
  5. シマノデュラエース C60

ディープリムホイールの導入を検討している方は参考にしてみてください。

①フルクラム スピード 55C

優れた回転性能と剛性の高さに定評のあるフルクラムのフルカーボン・ディープリムホイールです。

ブレーキが接触する部分には独自のテクノロジーを採用することで、制動力の低下を防止しており、どんなコンディションでも安定したブレーキングを実現します。

リムハイト55mmとレース仕様な見た目はもちろん、1470gという優れた軽量性も魅力的です。

②カンパニョーロ ボーラワン 50

ディープリムホイールの定番とも言えるカンパニョーロの「ボーラワン50」は、リムハイト50mmで重量1265gという圧倒的な軽量性を実現したハイスペックホイールです。

快適な操作性に優れた空力性能、ワイドリムによる安定感など、高いパフォーマンスを発揮してくれます。

カンパニョーロらしいハブの性能も合間って、ライダーのパフォーマンスを数段も上にアップしてくれるでしょう。

③マヴィック コスミックSLR 65

人気ホイールブランドのマヴィックでラインナップされているハイエンドモデル「コズミックSLR65」は、リムハイト65mながらも優れた軽量性と高速性を兼ね備えたスペックの高さが魅力です。

空力性能も非常に高く、横風に対する安全性も確保しているので、安全に速く走りたい方におすすめです。

重量は1570gとディープリムとしては極めて高い軽量性を実現しています。

④ボントレガー アイオロス エリート 50

初めてのディープリムホイールにおすすめなのがボントレガーの「アイオロス エリート 50」です。

前後セットで13万円程度というリーズナブルな価格が魅力ながらも、ボントレガーらしい品質の高さや優れた走行性能が得られます。

重量は1750gと軽量性は普通程度ですが、強度や耐久性、走行性能などバランスの取れたホイールです。

⑤シマノデュラエース C60

シマノの最上位グレードのデュラエースの名を冠したディープリムホイールです。

空力性能を極限まで高め、高い剛性によってライダーのパフォーマンスを最大限引き出してくれます。

重量は1507gと軽量性を維持しており、メンテナンス性の高さから長期に渡って運用ができるのも魅力です。

6.まとめ

ディープリムホイールは見た目だけでなく、走行上のメリットやデメリットも抑えた上で選んでください。

また、Amazonなどで低価格のディープリムホイールが売られていますが、高速域で走行する場合、安全性に懸念があるためできれば有名ブランドのホイールがおすすめです。

「もっと速く走りたい」「平地をガンガン走りたい」といった方は、ディープリムホイールを採用して思い通りの走りを手に入れてみましょう。

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