夏場はサイクリストにとって走りがいのある季節でもありながら、厳しい暑さとの戦いにもなります。そんな夏のサイクリングでは気温や天気に適したサイクルウェアを選ぶことで厳しい中でも可能な限り快適に走ることができます。
今回は夏のサイクリングで着用するウェアについて解説していきます。夏にはどのような視点でサイクルウェアを選んでいくのか理解していきましょう。
夏に着るサイクルウェアで意識したいポイント
夏のサイクリングで最も重要視すべきは「暑さ」です。近年では35°を上回るような猛暑も続くことが多く、暑いだけではなくさまざまなリスクにも備えなければなりません。
まずは夏に来るサイクルウェアの基本的なポイントを把握していきましょう。
①基本は半袖・半パン
夏のサイクルウェアは至ってシンプルです。基本的には半袖と半パンで十分ともいえます。ただ、着用するのは普通のTシャツや半ズボンではなく、しっかりとしたサイクルウェアを選びましょう。
体にピタッと密着するようなウェアでなければ空気抵抗が大きくなり疲労が溜まってしまいます。
サイクリングのスタイルにもよりますが、基本的にサイクリングに最も適したウェアはサイクルウェア一択と言えるでしょう。
②汗を乾かしてドライに保つ吸汗速乾性のあるウェアを着用
サイクルウェアの利点は空気抵抗だけではありません。夏の暑い中走っていると汗をかいてきます。汗で濡れた状態のウェアを着続けるのは快適ではありません。
サイクルウェアには汗を吸収して、素早く乾かす素材が使用されており、走っている間もウェアをドライに保ってくれます。
暑さ対策と同時に日焼け対策もしたい人は?
夏のサイクリングで「暑さ」だけでなく「日焼け」も要注意です。日焼けは肌が黒く変色するだけではなく、直射日光によって皮膚が炎症を起こすことでヒリヒリとした痛みが生じる上に、炎症の回復にエネルギーを消費してしまうので疲労の回復も遅くなってしまいます。
日焼け対策には、日焼け止めを塗るのはもちろんですが、できるだけ地肌を日光に晒さないことも重要になります。そのためアイテムもあるので適宜購入しておきましょう。
①アームカバー・レッグカバーで肌を日光に晒さない
アームカバー・レッグカバーは腕や脚を日光に晒さないために使用するアイテムです。カバーをつけると暑そうに感じてしまうかもしれませんが、これらの商品にも冷感素材が使用されていることが多いので見た目ほど暑くありません。
②ウェアにはUVカット機能が備わったものが良い
サイクルウェアの機能性にも注目してみましょう。汗を瞬時に乾かす吸汗速乾性だけでなく、素材にUVカット機能があると日焼け防止に役立ちます。
サイクルウェアにそういった機能がないのであれば、夏用のインナーウェアを着用してみましょう。インナーウェアも夏だと重ね着で暑そうに感じますが、汗をしっかりと乾かしてくれるので快適に走り続けられますし、そこまで暑くないです。
③一見暑そうだけど直射日光を浴びる方が実は暑い
地肌が直射日光に晒されることで体が火照った状態なってしまいます。体温が上昇すれば体力の消耗や熱中症のリスクも考えられるため地肌を日光に直接当てないようにした方がいいです。
一見すると半袖半パンだけの方が涼しく感じるかもしれませんが、アームカバーやレッグカバーなどのアイテムも夏のサイクリングを快適にするために重要です。
夏におすすめのサイクルウェア5選
夏のサイクリングにおすすめのサイクルウェアを紹介していきます。サイクルウェアは安いもので5,000円以下で購入できる商品もありますが、快適に走ることを考えればしっかりとしたブランドの商品を選んだ方がいいでしょう。
ここでは人気ブランドのおすすめ商品をピックアップします。
①パールイズミ
日本のサイクルウェアブランドの「パールイズミ」の商品です。吸汗速乾性に優れたポリエステル100%の素材にはUVカット機能など夏に走るのに適したスペックを有しています。シンプルなデザインで日本人の体型に合わせたデザインが魅力的です。
②ラファ
「ラファ」サイクリストに大人気の機能性とデザイン性を高い次元で両立したサイクルウェアブランドです。これまでにないフィット感や肌触りの良い素材、どれだけ走っても快適さを維持する性能の高さが人気の秘密となっています。
https://www.rapha.cc/jp/ja/shop/core-jersey/product/COR03XXDGN
③カペルミュール
ライオンのマークでお馴染みの「カペルミュール」も人気のサイクルウェアブランドです。どんな姿勢でも体にぴったりと密着する設計と吸汗速乾性の高いポリエステル生地によって快適な着心地を提供します。ハイエンドな商品が多いブランドですが、こういったエントリー向けの商品もラインナップしています。
④ルコックスポルティフ
フランスのスポーツアパレルブランド「ルコックスポルティフ」は、伝統を維持しながら洗練されたおしゃれなデザインが特徴的なブランドです。立体的な設計で体にしっかりと密着し、軽やかな着心地と優れた通気性が魅力です。
⑤SHIMANO
日本を代表する自転車部品メーカー「SHIMANO」から快適な着心地とパフォーマンスを両立したサイクルウェアの紹介です。吸汗速乾性に優れ、ストレッチ性の高い素材を使用することで圧倒的な着心地を追求したウェアになっています。
夏におすすめのインナーウェア5選
夏でもインナーウェアの着用は必要です。特に長距離ライドや高強度のトレーニングで多くの汗をかく場合には、インナーウェアの優れた速乾性が求められます。
①パールイズミ
汗をすぐに乾かし肌をサラサラとした快適な状態に保つインナーウェアです。伸縮性が高くフィット感にも優れており、湿度の高い日本でのサイクリングで力を発揮します。
②アンダーアーマー
インナーウェアでお馴染みの「アンダーアーマー」では、涼しく、軽く、動きやすい設計で猛暑の中でのサイクリングでもライダーの体をサポートしてくれます。体にしっかりとフィットし、紫外線からも肌を保護してくれます。
③おたふく手袋
有名ブランドのインナーウェアは高くで手が出ないという人におすすめのブランドです。1000円程度で購入できる商品が数多くラインナップされており初心者でも手が出しやすいでしょう。冷感素材を使用しながら吸汗速乾性、UVカットなどを備えたコスパの高さが魅力です。
日焼け対策におすすめのアイテムも紹介
夏のサイクリングでは地肌を日光に晒さないことも重要です。ここでは日焼け対策におすすめのウェアを紹介していきます。
①アームカバー
UVカット、吸汗速乾性などを備え地肌をクールに保ってくれる商品です。直射日光を反射することによって肌が火照るのを防ぎます。体感温度を下げてくれる冷感素材を使用しているので着用すればより涼しくなること間違いないでしょう。
②レッグカバー
サイクリング中は常に動く脚だからこそ伸縮性に優れたレッグカバーがおすすめです。脚の日焼けはあまり目立ちませんが、それでも日焼けしたくない人は持っておきましょう。
③フェイスカバー
女性の方で顔を日焼けしたくないという人は多いでしょう。そんな方におすすめなのがこちらのフェイスカバーです。首から上を丸ごと覆ってくれるので夏場のサイクリングでもしっかりと日焼け対策ができます。
まとめ
夏のサイクリングで着用するウェアは一見シンプルに見えますが、近年夏場の気温が高まりつつある中で今まであまり意識していなかった人でも、暑さや日焼けへの対策が必要となってきています。
夏の暑さを凌げるアイテムを用意して、暑い中でも快適に走れるようにしておきましょう。