ロードバイクのタイヤは走りながら地面と接するパーツでもあるため、走り心地に大きな影響を与えます。
走行性能を高めたり、パンクのリスクを軽減したり、地面からの衝撃を和らげて走り心地を快適にしたりなど、さまざまなメリットがあります。
では、そんなロードバイクタイヤの値段はどれぐらいなのでしょうか。
今回はロードバイクタイヤの値段について、価格帯別のスペックや選び方など詳しく解説していきます。
ロードバイクタイヤは値段によってどう違う?
まず最初にロードバイクタイヤの値段によってどのような違いが生じるのかについて解説していきます。
値段が高くなるごとにスペックが向上していくのはイメージしやすいのですが、具体的になにが良くなるのか詳しくみていきましょう。
走行性能がアップする
ロードバイクタイヤの値段が高くなるほど、走行性能は高くなる傾向にあります。
軽量性が高まるのはもちろんなのですが、転がり抵抗の低い設計になっているため、高速巡航時もパワーロスを抑えて快適な走りを実現してくれるでしょう。
完成車に付いていたタイヤからアップグレードすると、走り心地の違いは明らかに分かります。
グリップ性能や対パンク性能が向上する
グリップ性能や対パンク性能についても高いロードバイクタイヤの方が優れている傾向にあります。
グリップ力については高いタイヤほど、レースなどの高速走行に対応できるだけのスペックを搭載しています。
カーブでもしっかりと地面を捉えて安定した走りを実現してくれるので、安全性も高められますし、タイムロスも防げます。
対パンク性能については、単純に丈夫というだけでなく、走行性能と対パンク性能を両立しているものが多くなります。
安いタイヤでも丈夫なものはたくさんありますが、その分ゴムが分厚く重たくなっていますし、走りも軽快とは言えません。
価格の高いタイヤは長く走ってもパンクしにくい丈夫さと快適に走れる走行性能を高い次元で両立しています。
値段が高くなると用途が限定的になる
タイヤの値段が高いほどスペックが高くなるのは当然なのですが、注意すべきなのはスペックの高いタイヤは用途が限定的になるという点です。
例えば、レース仕様で高速走行に特化したようなタイヤは高価でスペックも高いのですが、その分対パンク性能を落としており、長く使うほどパンクのリスクが高まってしまいます。
逆に対パンク性能に優れ、しなやかで耐衝撃性に優れているタイヤは乗り心地は快適で安心感もあるのですが、レースには向いていません。
安いタイヤは全体的なスペックは高くありませんが、汎用的に使えるというメリットもありますし、日常的な用途で長く使う分には高いコスパを誇ります。
高い値段のタイヤになるほど、特定のスペックを際立たせた仕様になりやすいので、自分のスタイルや目的に応じてタイヤを選ぶ必要があります。
ロードバイクのタイヤは目的に応じて選ぶのがおすすめ
ロードバイクタイヤを選ぶときのポイントについて解説していきます。
以下3点を意識して選んでみてください。
- 「走行性能」と「耐久性」のどちらを優先するか
- 「軽量性」も走りに影響を与える
- ホイールとの相性も検討してみよう
では、1つずつ詳しくみていきましょう。
①「走行性能」と「耐久性」のどちらを優先するか
タイヤを選ぶ際には「走行性能」と「耐久性」のどちらを優先するのかをあらかじめ決めておきましょう。
タイヤメーカーによって、走りに特化したタイヤをラインナップしているところや、丈夫さを売りにしているメーカーなどがあります。
もちろん双方を高い次元で両立しているコンチネンタルやボントレガーのようなメーカーもありますが、タイヤを選ぶ前に「レース派」なのか「ロングライド派」なのかを決めておきましょう。
②「軽量性」も走りに影響を与える
ロードバイクタイヤの軽さも重視しながら選んでいくのがおすすめです。
タイヤの重量はロードバイク全体を考えると、それほどの重さではないのですが、ホイールの外周部に位置するパーツでもあるため、少しでも軽くすると走りに影響を及ぼします。
軽いタイヤを使うほど踏み出しが軽くなり、加速がしやすくなるので重量にも注目してみてください。
ただし、軽いタイヤになるほど耐久性とのバランスが難しくなるので注意しましょう。
③ホイールとの相性も検討してみよう
タイヤとホイールの組み合わせも考えて選んでみるのもおすすめです。
例えば、衝撃吸収性に優れるロングライド向けのタイヤを使っているのに、走りに優れたレース向けのタイヤを使うのはミスマッチになってしまいますよね。
キビキビとした走りが好きで剛性の高いホイールを使っているのに、柔らかいタイヤだとシャープな走りが失われてしまいます。
ホイールとタイヤの相性を考慮しながら自分のスタイルに合った組み合わせを見つけてみましょう。
価格帯別のロードバイクタイヤの特徴
ここからロードバイクタイヤの価格帯別の特徴について解説していきます。
いくらのタイヤを買えばいいのかの目安として使ってみてください。
【〜3,000円/本】購入しやすいスタンダードタイヤ
3,000円以内で購入できるタイヤは、リーズナブルで誰もが使いやすいスタンダードなモデルが多く揃っています。
スペック面で際立った部分はありませんが、適度に丈夫で走りやすく、お財布も痛みません。
走りに対するこだわりがなく、タイヤを単なる消耗品として捉えている場合はこの価格帯から選んでいくといいでしょう。
また、トレーニング用やサイクルトレーナー用など、用途を限定しての使用もおすすめです。
〜3,000円 おすすめのスタンダードタイヤ
以下の記事ではコスパの優れたタイヤを紹介しています。こちらもチェック!
 コスパに優れたロードバイク用タイヤおすすめ8選!
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【3,000円〜5,000円/本】スペック面での選択肢が広がる
3,000円から5,000円のタイヤはミドルグレードの商品が多くなり、スペック面でも優れたタイヤが多くなってきます。
対パンク性能や走行性能のなど、目的に応じてスペックの優れたタイヤを選ぶことができます。
最初のアップグレードとしてもおすすめで、3,000円以内のタイヤとは明らかに異なる走り心地が体感できます。
3,000円〜5,000円 ミドルグレードのおすすめのタイヤ
【5,000円〜/本】レースでも使える本格仕様
5,000円を上回るタイヤはレースでも使えるほどの本格的なスペックを備えています。
走行性能に特化した本番用のタイヤが多くありますし、ロングライド向けに走りと耐久性を両立したクオリティの高いタイヤも豊富です。
少し手が出しにくい部分もありますが、グレードの高いホイールが1本10万円を軽々と超えるのに比べれば買いやすい価格ですよね。
5,000円〜レースでも使えるおすすめのタイヤ
個人的なおすすめはコンチネンタルのGP5000です。以下の記事ではコンチネンタルのタイヤについて紹介していますのでこちらも参考にしてみてください!
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まとめ
ロードバイクのタイヤは値段によってスペックの差が分かりやすいですし、上位グレードでも1本10,000円以内で購入できるものがほとんどです。
最初のアップグレードにもおすすめですし、完成車に付いていたタイヤと交換するだけでも走りの違いを感じることができるでしょう。
色々なメーカーのタイヤを試して自分に合うものを探すというのもおすすめです。
今回の記事を参考にして、自分に合った価格とスペックを持つタイヤを選んでみてください。
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