同じ速度でもこんなにパワーが違うの?フォームの違いで◯ワットも差が出るぞ! | アフログ

同じ速度でもこんなにパワーが違うの?フォームの違いで◯ワットも差が出るぞ!

あふろ
あふろ

皆さんロードバイクでスピードを上げようとした時にどうしてますか?

「ペダルを速く回したり」「ペダルを力強く踏んだり」してませんか?

それも一つの方法ですがその前にフォームを意識することで楽にスピードを上げることができるかもしれません!

同じ速度でもフォームの違いで必要なパワーがかなり違う

ロードバイクで走るにはペダルを回すパワーが必要となりますが、速度が上がるにつれ空気抵抗が増えてくるので速度を維持するための必要なパワーは上がっていきます。

しかし同じ速度でも空気抵抗の少ないフォームを取る事で必要なパワーを軽減させることができます。

フォームによって変わるCdA

CdAとは、空気抵抗係数(Cd)に前面投影面積(A)を積算した値で数値が低いほうが抵抗が少ないので同じ速度での必要パワーが少なくて済むということになります。

風洞実験によってライディングフォーム別のCdA値の研究を行った参考記事によると、一般的なフォームのCdA値は以下の通りでした。

もちろんCdA値は体格や機材など様々な条件で変わってきますのであくまで比較のための参考値です。

  • ブラケットポジション:ブラケットを握り上体が起きているフォーム
    CdA値:0.277㎡
  • 下ハンドルポジション:下ハンドルを握り頭を下げるフォーム
    CdA値:0.236㎡

上記の通り下ハンドルで頭を下げたほうが抵抗が少ないということが分かりますね。(まあ数字で見なくても分かりそうですけどw)

他にも色々なフォームのCdA値が載っていましたがちょっと危険なフォームが多いので載せませんし、真似しないほうがいいと思います。

平地巡航における必要パワーのシミュレーション

じゃあブラケットポジションと下ハンドルポジションで平地巡航における必要なパワーの差がどのくらいなのか?をシミュレーションしてみました。

体重や風、気温などの条件は以下のように設定してCdAの値を変えて速度ごとに必要なパワーを計算しています。

共通条件
  • 体重:60kg
  • 向かい風:0m
  • 自転車と装備重量の合計:10kg
  • 気温:20℃
  • 転がり抵抗係数:0.005
  • 傾斜:0%(平地)
速度ブラケット
CdA 0.277㎡
下ハン
CdA 0.236㎡
パワー差
30km/h125W111W-14W
33km/h160W141W-19W
35km/h187W164W-23W
37km/h216W190W-26W
38km/h232W203W-29W
39km/h249W218W-31W
40km/h267W233W-34W
41km/h286W249W-37W
42km/h305W266W-39W
43km/h325W283W-42W
44km/h347W302W-45W
あくまでシミュレーションにおける結果ですので実際は状況によって変化します。

シミュレーションの結果、40km/h巡航で34Wもの差!30km/h巡航でさえ14Wも差が出ることが分かりました。

44km/hになると45Wというかなりの差です。

実際にこの通りのパワーが必要かどうかはシミュレーションの結果なので分かりませんがフォームを変えればパワーの節約が大幅にできそう!ということは分かります。

フォームを変えるだけで45Wもの節約ができるんですからフォームって超重要ですね!

向かい風の時はさらに差が広がるぞ!

向かい風が風速5mの場合のパワー差

先ほどのシミュレーションは「無風」という条件でしたが向かい風を風速5mにしてシミュレーションを行うとフォームの違いにおけるパワー差はさらに広がりました。

速度ブラケット
CdA 0.277㎡
下ハン
CdA 0.236㎡
パワー差
30km/h276W239W-37W
33km/h338W293W-45W
35km/h385W333W-52W
40km/h519W448W-71W
44km/h647W557W-90W
あくまでシミュレーションにおける結果ですので実際は状況によって変化します。

30km/hでさえ37W差!40km/hにおいては71Wというとてつもない差です。

まあ風速5mの中40km/h巡航できるかどうかはまた別ですがw

スピードを上げたい時はまずフォームを変えてみよう

ということでとりあえずスピードを上げたいな~と思ったら今取っているフォームを確認して空気抵抗を下げるフォームへ変更する余地がありそうならフォームを変えてみたら良いかなと思います。

踏む前にまずフォーム!ですね。

危ないので前方はちゃんと見よう

どうしても空気抵抗の少ない前傾を取ったフォームは前方不注意になりがちなのでしっかり前方を見て走りましょう。

どれくらいスピード出てるかな~?とサイコンを凝視してたら事故りますよ!

危ないフォームは取らないようにしよう

いくらフォームで空気抵抗を下げたら速く走れるからと言って危ないフォームを取るのはやめましょう。安全第一です。死んだら意味ないです。

たとえばですがテレビで世界のプロの方たちがやってるフ◯ーム乗りとか危なすぎるので絶対やめましょう!

体幹を鍛えるとフォームが安定するよ

前傾の深い姿勢のフォームを安定して取ろうとすると上半身を支えるための体幹の筋肉が必要です。

体幹がしっかりしてなければすぐに疲れてしまいますし深い姿勢でパワーを維持したペダリングも難しいと思います。

体幹は普段から深い姿勢のフォームを意識して取っている事でも徐々に鍛えられてくると思います。

フォームの使い分けは大事

フォームでパワーが節約できることは分かりましたが「常に空気抵抗の少ないフォームを取ればいいのか?」というとクエスチョンです。

空気抵抗の少ないフォームは窮屈で体幹も使いますし、上体が起きているブラケットポジションに比べると疲れやすくパワーも出しにくいポジションだと思います。

例えば集団走行の時に集団内で休みながら巡航している時にはブラケットポジションでリラックスして走り、先頭に出たらフォームをしっかり前傾させてパワーを節約して走る。といった使い分けをするのがおすすめだと思います!