ロードバイクを楽しんでいる方であれば、「もっと早く走りたい」「もっと快適に走りたい」などと思う方も多いでしょう。
そんな方の中には、ホイールを交換するとどんな効果があるのか気になる方もいらっしゃるでしょう。
ホイールはロードバイクを構成するパーツでも大きな部類に入り、効果が実感しやすいパーツでもあります。
一方で、ホイールの選択の際にはある程度の知識が必要なことも事実です。
今回はそんなロードバイクのホイールの効果とその違いについてご紹介します。
ロードバイクのカスタムではかなり効果を体感しやすい
ホイールを含んだ足回りは地面と接する分、効果を実感しやすいパーツと言えます。地面の状態をはじめに感じる場所はタイヤやホイールであり、漕いだ時の力を地面に伝えるパーツも同じく足回りです。
また、ホイールは常に回転しているパーツです。
単純に、ものを回転させるには重いものよりも軽いものの方が簡単に回せますね。
そのため、基本的には軽いホイールの方が快適に早く走れますし、レース用や高級なホイールは軽量なものが多いです。
ロードバイクのホイールを交換した効果を実感するには、ダンシングをしたり、坂を登ってみるとわかりやすいですよ。
硬くてレスポンスのいいホイールへ交換してダンシングすれば、グイグイ加速するのが感じられるでしょう。
また、最適なダンシングのリズムも変わっていることに気づくはずです。
軽量なホイールに交換すれば、坂道での推進力が上がり、もたつきが軽減されていることに気づくでしょう。
変えたホイールによって、得られるメリットが異なるのもこだわりの面白いポイントですね。
以下の記事では軽くて性能の高いホイールを紹介していますので参考にしてみてください
【軽い順】ロードバイクの軽量&高性能ホイール⑨選!【ヒルクライム向け】
また初心者の方が最初に替えるホイールとしておすすめのホイールも紹介していますので購入の参考になるかと思います。
【ロードバイク】初心者におすすめのホイール12選【初めて替えるならコレ!】
軽いホイールなら必ず良いわけではない
先ほど、基本的には軽いホイールの方が快適に早く走れると紹介しましたが、軽さが絶対的に走りを向上させるわけではありません。あなたの走るスタイルによって、軽さよりも重要な要素が変化します。
平地での高速巡航ではリムの低い軽量化に特化したホイールよりも、ディープリムなど重量は増しても巡航性の高いホイールの方が快適な場合があります。
ヒルクライムで速さを求める場合でも、ホイール自体の重量よりもレスポンスのいいホイールにした方が早く走れる方もいます。
ホイールの効果を実感するには重量だけにとらわれず、求める要素によってホイールを選択することも重要です。
また、後述するハブやスポークの性能を高めた方がいい場合もあります。
高い買い物ですので、求めるものをはっきりさせておくと、ホイールの効果の恩恵をしっかりと受けられるでしょう。
同じ重量ならリムの重量が軽いほうが良い
同じ重量でリムの軽いホイールと、リムの重いホイールがあった場合、どちらを選択すればいいのでしょうか?
この場合、リム部分が軽い方を選んだ方がいいでしょう。
リム部分が軽い分、ゼロからの加速の際に無駄な力がいらないため、信号の多い日本で走るには有利な場面が多いです。
一方で、リムの重量が重い場合もデメリットばかりではなく、速度が乗れば維持しやすいものがあります。
しかし、ディープリムなどはリム部分が重くなりがちなので、慣れないうちはやはりリム部分の軽いホイールを選択するほうがメリットは多いかと思います。
ハブがよく回るほうが良い
ハブはホイールの中心部にあるパーツで、スポークを取り付けられる回転体です。玉軸受(ベアリング)により回転しており、ホイールの回転性能を担っている重要なパーツです。
高級なホイールであればカーボン製のハブがついていたり、重量にこだわる方には気になるパーツでしょう。
高性能のハブであれば空転時の回転抵抗を減らすことができ、踏んだ力を効率的に使えます。
初心者のうちはハブの性能までこだわる必要はありませんが、ハブ内部のグリスが切れると破損につながり危険です。
グリスアップやオーバーホールなど、ハブは特に定期的なメンテナンスが重要ですので、メンテナンスのしやすさも考慮するとよりよいでしょう。
またホイールのメーカーによって、漕ぐ足を止めた時のハブ内のラチェット音も異なり、その音にこだわるマニアックな方もいます。
スポークの形や本数にも注目
スポークとは、ホイールのリムとハブをつなぐ細い棒のことです。
ホイールによって本数や太さが異なり、黄色や赤色に塗装されているものもあります。
基本的にスポークが多ければ地面から受ける力が分散され、衝撃吸収性が向上します。体力を維持したいロングライドにはスポークの本数が多いホイールが最適です。
また、リムハイトが高いホイールはスポークのたわみが少ないため、剛性の高いホイールが多いです。
走っている時にホイールは高速回転していますが、その分、スポークにも空気抵抗が発生し走行に影響を与えます。
高級なホイールには、スポークの形状が平べったい物が見られますが、これは空気抵抗を減らすための工夫です。
スポークの本数が少ないホイールは、その分空気抵抗が減らせますので速さにつながります。
スポークの素材は大きくスチール製とアルミ製に分けられます。
ほとんどのホイールはスチール製のスポークを使用していますが、フルクラムのレーシングゼロなどはアルミのスポークを採用しています。
アルミスポークを採用すれば、ホイールの剛性が上がりレスポンスが向上します。
スチール製のホイールよりも軽く、加速にこだわる方であればアルミスポークのホイールを採用してみても良いでしょう。
ディープリムのメリット・デメリット
ディープリムホイールとはリムハイトが50mm以上あるホイールのことです。使いやすさとのバランスのとれたリムハイト35~40mmのセミディープホイールも人気があります。
ディープリムホイールの最大のメリットは、高速巡航の際に空気抵抗を軽減できる点です。時速40km以上での巡航で特に効果を感じやすいでしょう。
また、ロードバイクに乗る方であれば憧れになるような鮮やかでスポーティなデザインも魅力的ですね。
一方でディープリムホイールのデメリットは、リムの重量が増加するという点です。
そのため、リムハイトの低いホイールに比べて加速時に遅れをとり、信号やストップの多いコースには向きません。
また、製造にコストがかかるため高額なモデルが多いです。
速く走るには、ある程度高額なカーボン製ディープリムを採用する必要がありますので、経済的にも負担になりがちです。
トラックやバスに追い抜かれた時や、海沿いの橋を渡る時の風に煽られバランスが崩れる可能性もありますので、走る際も注意が必要です。
デメリットを軽減しつつ、ディープリムのいいとこ取りをしたい方であれば、セミディープリムを採用してみてもいいでしょう。
ワイドリムのメリット・デメリット
最近の風潮として、ワイドリムのホイールが多くなりました。それはワイドリムにメリットがあるからでしょう。
リムが大きくなるとタイヤの中に入る空気の量も増えます。その結果、空気の多さによる乗り心地の向上やグリップ性能の向上が期待できます。
さらに接地面が小さいため、転がり抵抗もワイドリムの方が小さく進みやすいです。細いリムの方が接地面が少ないんじゃないか?と思われるかもしれませんが、リムが小さいと中の空気が少ないために変形しやすく接地面が広がります。
一方でワイドリムにもデメリットがあります。
ワイドリム化するということは、ホイールを構成する素材の量が増えるということです。つまり、重量が増加してしまいます。それに合わせてタイヤの重量も増えてしまいます。
重量が影響しやすいヒルクライムを走る方であればナローリムの方が適している場合があります。
また、ナローリムとワイドリムではブレーキ幅も異なりますので、ブレーキの調整も忘れないようにしましょう。
終わりに
ロードバイクのホイールの効果とその違いについてご紹介しました。
ホイールの交換が走りへの影響に大きな効果をもたらすことは事実です。
そして、こだわりがはっきりと反映される魅力的なパーツでもあります。
あなたの目的に合わせて、ホイールの種類や構成するパーツを選んでみてくださいね。
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