ロードバイクのホイールといえば「カンパニョーロ」や「フルクラム」「マヴィック」などのメーカーが有名です。
ホイールのアップグレードを考えるとき、上記のメーカーから選んでいる人も多いでしょう。
しかし、性能やメンテナンス性、価格などを考えた時に「SHIMANO(シマノ)」のホイールを外すわけにはいきません。
完成車についているイメージが強いSHIMANO(シマノ)のホイールですが、ラインナップも豊富で性能も充実、コスパを考えても総合的なバランスの良さが光ります。
そこで今回はSHIMANO(シマノ)ホイールの特徴やラインナップ、おすすめモデルをご紹介します。
1.SHIMANO(シマノ)ホイールの特徴
まずは、SHIMANO(シマノ)ホイールの特徴を解説していきます。
主な特徴は以下の3点です。
- ハブのメンテナンスが簡単
- ラインナップ豊富でコスパが高い
- グラベル・シクロクロスにも対応するホイールも展開
どのような点に優れているのか詳しく見ていきましょう。
①ハブのメンテナンスが簡単
ホイールを選ぶ際に「性能」を重視する方は多いですが「メンテナンス性」を考慮する人はあまりいません。
しかし、いくら性能に優れたホイールであっても、使い続ければハブのグリスが落ちていき、回転性能が悪くなっていきます。
ホイールを長く良い状態で使い続けるには定期的なハブのグリスアップが必要です。
その点、SHIMANO(シマノ)のホイールは分解整備がしやすい構造のハブを採用しているため、工具さえ用意すれば簡単に分解ができ、グリスアップもすぐにできます。
必要な工具も「ハブスパナ」や「六角レンチ」ぐらいなので、用意するのも難しくありません。
分解のやり方はSHIMANO(シマノ)の公式サイトのホームページにマニュアルが載っているため、正しい情報も手に入りやすいです。
海外メーカーのホイールだと、グリスアップ自体は可能なのかもしれませんが、素人がやるにはハードルが高いかもしれません。
マニュアルも見つけにくいですし、プロに依頼すれば早いのですが対応を断られることもあるでしょう。
こういったメンテナンス性を考えると、長期的に高いパフォーマンスを維持できるというのがSHIMANO(シマノ)ホイールのメリットといえます。
②ラインナップ豊富でコスパが高い
SHIMANO(シマノ)のホイールは完成車に採用されているイメージが強いですが、実は幅広いラインナップが用意されています。
DURA-ACEや105といったコンポーネントのグレードに合わせて、上から下まで幅広い種類のホイールが存在します。
日常使いにぴったりな安いホイールもありますし、最初のアップグレードにぴったりなものや上級者向けのカーボンディープリムなど、幅広いサイクリストに合ったホイールが見つけられます。
③グラベル・シクロクロスにも対応するホイールも展開
最近では、スポーティーながらもオフロードを意識した設計のスポーツバイクが多くなっています。
グラベルロードやシクロクロスなど、幅広なタイヤを装着した安定感のある走りが魅力で、商品のラインナップも増えています。
SHIMANO(シマノ)ホイールでも、こういったオフロードを意識したようなワイドリムのホイールをラインナップしています。
主に「WH-RXシリーズ」がありますが、グラベルロードなどに乗られている方にも選択肢が用意されており、SHIMANO(シマノ)らしい対応幅の広さが伺えます。
2.SHIMANO(シマノ)ホイールのラインナップ
SHIMANO(シマノ)でラインナップされているホイールを一覧でご紹介します。
各グレードごとに用意されているホイールや対応ブレーキ・タイヤなどをチェックしてみてください。
SHIMANO(シマノ)の主な現行ホイール一覧
型番 | グレード/シリーズ | 対応タイヤ | ブレーキ | リムハイト |
---|---|---|---|---|
WH-R9170 | DURA-ACE R9000 | チューブラー チューブレス | ディスク | 60・40mm |
WH-R9000 | DURA-ACE R9000 | チューブラー チューブレス クリンチャー | リム | 60・40・24mm |
WH-RS770 | ULTEGRA R8000 | チューブレス | ディスク | 28mm |
WH-RS700 | ULTEGRA | チューブレス | リム | 30mm |
WH-RS500 | ULTEGRA R8000 | チューブレス | リム | 24mm |
WH-RS370 | 105 R7000 | チューブレス | ディスク | 19mm |
WH-RS330 | 105 R7000 | クリンチャー | リム | 30mm |
WH-RS300 | 105 R7000 | クリンチャー | リム | 24mm |
WH-RS170 | 105 R7000 | クリンチャー | ディスク | 24mm |
WH-RS100 | Tiagra4700 | クリンチャー | リム | 24mm |
型番の見方としては「WH-RH”〇〇”」に入る数字によってグレードが決まっていきます。
さらに、下二桁が「00」のものがリムブレーキ用、「70」のものがディスク用と判断できます。
3.SHIMANO(シマノ)ホイールを選ぶときは「対応タイヤ」に注意
SHIMANO(シマノ)のホイールを選ぶ際は、対応するタイヤを必ずチェックしてください。
先程の表にもありましたが、モデルによって対応するタイヤが限られています。
多くの方はクリンチャー対応のホイールをお探しだと思いますが、上位グレードになるほどクリンチャーの選択肢が少なくなり、チューブレス・チューブラーがメインになってしまいます。
ただ、チューブレス対応ホイールにクリンチャータイヤを装着できるケースもあるので、商品説明を読んだり、販売店に問い合わせたりしてから購入してみましょう。
4.用途別・目的別おすすめのSHIMANO(シマノ)ホイールを紹介
ここからは、用途別・目的別におすすめのSHIMANO(シマノ)ホイールを紹介していきます。
幅広いライダーにぴったりなホイールがラインナップされているので、ぜひ参考にしてみてください。
①初めてのアップグレードにおすすめ「WH-RS500」
型番 | WH-RS500 | 対応タイヤ | チューブレス |
重量(フロント) | 705g | リム高さ | 24mm |
重量(リア) | 944g | ブレーキタイプ | リム |
初めてのアップグレードにおすすめなのがULTEGRAグレードの「WH-RS500」です。
4万円台という低価格ながらも約1650gという軽量性を実現し、効率の良い加速性能と耐久性も併せ持っています。
メンテナンス性も高いので、総合的なコスパの高さが光ります。
チューブレス対応ホイールですが、クリンチャータイヤを装着することも可能です。
②日常使いにおすすめ「WH-RS100」
型番 | WH-RS100 | 対応タイヤ | クリンチャー |
重量(フロント) | 827g | リム高さ | 24mm |
重量(リア) | 1105g | ブレーキタイプ | リム |
普段使いのスポーツバイクにおすすめなのが「WH-RS100」です。
1万円台で購入可能なリーズナブルさに加えて、メンテナンスのしやすさ、使いやすさがあり、普段の移動をよりスムーズにしてくれます。
メンテナンスを続けながら使えば、長期に渡って運用ができるという意味でもコスパの高さが光ります。
③ディスクロードのアップグレードに最適「WH-RS770」
型番 | WH-RS770 | 対応タイヤ | チューブレス |
重量(フロント) | 733g | リム高さ | 28mm |
重量(リア) | 904g | ブレーキタイプ | ディスク |
ディスクロードに乗っている方でホイールのアップグレードをするのにおすすめなのが「WH-RS770」です。
前後で約1650g台を実現し、価格も6万円台と最初のアップグレードにぴったりなグレードです。
チューブレス対応ホイールですが、クリンチャーとして使うこともできます。
④SHIMANO最高峰の走りを実現「WH-R9100」
型番 | WH-R9100 | 対応タイヤ | チューブラー |
重量(フロント) | 666g | リム高さ | 60mm |
重量(リア) | 830g | ブレーキタイプ | リム |
SHIMANO(シマノ)ホイールの中でも最上位グレードなのがDURA-ACEモデルのWH-R9100」です。
約1500gという軽量性に加えて、60mmのリムハイトによる優れた空力性能、高い剛性でライダーのパフォーマンスを最大限引き出します。
こういった最上位グレードのホイールでも20万円以内で買えてしまいます。
5.まとめ
SHIMANO(シマノ)のホイールについて解説していきました。
総合的なバランスに優れており、長く使えるコスパの高さが魅力と言えるでしょう。
ホイールをアップグレードしたい方は、ぜひSHIMANO(シマノ)も候補の1つにしてみてください。
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