腕時計の光学式心拍計と胸バンド心拍計の比較検証【Garmin Instinct TacticalとGarminハートレートセンサー】 | アフログ

腕時計の光学式心拍計と胸バンド心拍計の比較検証【Garmin Instinct TacticalとGarminハートレートセンサー】

悩めるネコ
悩めるネコ

胸バンドの心拍計、苦しいからやめたいな~・・。
腕時計の光学式心拍計って性能的にはどーなん!?

胸バンドの心拍センサーは苦しい感じがするのと走ってる最中にずれてくることがあるしお手軽な腕時計の心拍計にしたいなぁと思いますよね。

Garmin Instinct TacticalというGarminから販売されているアウトドアウォッチを手に入れたので心拍センサーの性能を胸バンド式の心拍センサーと比較検証してみました。

胸バンド心拍計はGarminのハートレートセンサーです。

胸バンドの心拍計と腕時計の光学式心拍計を同時計測したら波形にどのような差が出るか?を検証

同時測定の検証はローラー(Zwift)を使って行いました。
胸バンドの心拍計をZwiftへ、腕時計の心拍計をサイコンへ接続して同時にスタートしてデータを取りました。

検証①:50分弱の高強度(Zwiftレース)

スタートダッシュで始まり途中7分ほどかかるヒルクライムを2ラップするZwiftのレースです。

  平均心拍数 最大心拍数
胸バンド 163 182
腕時計 159 183

▼胸バンド

胸バンド式はやはり安定して心拍を拾っている感じです。
途中、0になっているのは接続が途切れたためです。

▼腕時計

腕時計型はスタートダッシュの急激な心拍の上昇に反応できていない感じですが、一度反応した後は急激な心拍の変化にも対応できている感じです。

▼重ねて表示(薄いのが腕時計)

重ねて表示すると最初以外はほとんど波形が一致しています。

検証②:30分ほどのアップ

スタートダッシュがないアップ走行では波形を重ねた時に多少前後にずれていますが概ね心拍の追従は一致しているように見えます。

平均心拍数と最大心拍数もほとんど差がありませんでした。

 

  平均心拍数 最大心拍数
胸バンド 119 157
腕時計 117 158

▼胸バンド

▼腕時計

▼重ねて表示(薄いのが腕時計)

検証③:20分弱の高強度(Zwiftレース)

もう一度高強度のレースで検証しました。

やはりスタートダッシュによる急激な心拍の上昇に最初の数分間は反応できていないようです。

あと腕時計のほうの波形はレース後に流しているだけなのに謎の心拍上昇が見られました。

 

  平均心拍数 最大心拍数
胸バンド 158 184
腕時計 151 184

▼胸バンド

▼腕時計

▼重ねて表示(薄いのが腕時計)

検証④:実走行での検証(腕時計のみ)

実走でも腕時計の心拍計を使ってみました。
心拍計を接続できるサイコンが2つないので胸バンドとの同時測定による比較ができないので検証というほどでもありませんが。

結論から書くとちゃんと心拍は拾えていない感じでした。

ある程度のパワーで走っているのに60台など明らかに低すぎる表示が出たりしていました。

特に途中9分間、全力で峠を登ってみた箇所があるのですが最初の5分は60~70bpmで後半に上昇していても110~120bpmほどでゆるポタ並の心拍数を表示していました。

ローラー環境ではそんなに差はなかったのですが実走環境では厳しい結果となりました。

【追記】後日、もう一度実走で使ってみました。

後日、上の写真のようにウォッチを手首よりも少し上のほうへピッタリとずれないように着けてもう一度試してみたところまあまあいい感じに心拍を拾えてる感じでした。

踏んだ箇所では徐々に上昇し最大心拍数近くまで、踏みやめたら徐々に下がっていました。

1点、ダラダラと下っていて全く踏んでいない箇所で170bpm近くまで謎の上昇が見られました。

でも全体的にこの追従具合なら許容範囲かなといった所です。

ウォッチの着ける位置や締め具合は重要そうですね。

メーカーの見解

光学式心拍計の精度について調べてみるとメーカーによる見解がありました。やはり光学式心拍計は技術的な限界があるようです。

ガーミンの手首装着型光学式心拍計は最新技術を使用していますが、心拍数の測定値はしばしば特定の状況下で不正確になる場合や、デバイス固有の技術制限があります。こうした状況は、ユーザーの物理的特性やデバイスとのフィット感、活動の種類、強度などの組み合わせで発生する事がございます。

GARMIN 光学式心拍計の精度につきまして – https://www.garmin.co.jp/legal/heart-rate/

光学式心拍センサーは、血液が手首周辺を流れる際に、表皮のすぐ下の毛細血管層(皮膚を構成する3つの層の一番外側)の血液量の小さな変化を測定できるライトを使用して動作します

Garminの光学式心拍計は最新の技術を活用していますが、技術固有の限界があり、特定の状況下では正確な読み取りが行えなくなることがあります

GARMIN 光学式心拍計の精度を上げる – https://support.garmin.com/ja-JP/?faq=xQwjQjzUew4BF1GYcusE59

正確にウォッチを着用しよう

光学式心拍計の精度を上げるためには以下のガイドラインに従うようにメーカーは推奨しています。

  • 光学式心拍計は必ず常に肌に接触している必要がある
  • デバイスが手首にぴったりと装着され上下に動かない
    • ウォッチがゆるすぎると手首を滑って、肌と光学式心拍計の間に隙間ができる
    • 血液循環が困難になるほどきつく締めない
  • 正確に着用すると、ウォッチを動かすと下の肌が軽く引っ張られるようになる

とはいえかなり進化していると思う

実は昔(2017年頃)にもGarmin vivosmart HRという腕時計の光学式心拍計を使っていたことがありますがもっと精度が低くてライフログ以外ではとても使えたものではありませんでした。

vivosmartと比べるとGarmin Instinct Tacticalの精度はかなり高いと思います。技術の進化は素晴らしいですね。

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